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黄鈴(おうりん):私の名前は、天海 黄鈴。天海家のお姫様♪ ふふ笑
蜜斗(みつと):「黄鈴姫様、今日も美しいですよ。」
黄鈴(おうりん):「んふふ笑 そうでしょう? 私は美しいのよ!」
今の人は、私の専属の執事。
名前は。。確か。。。
そうそう! 蜜斗って言ったかしら?
蜜斗(みつと):「姫様?どうなされましたか?」
黄鈴(おうりん):「なんでもございませんよ。んふふ笑 そういえば、今日のおやつはなんですの?」
蜜斗(みつと):「今日のおやつですか?えーと。。シフォンケーキです、姫様。」
黄鈴(おうりん):「またですの? 仕方ありません。来週は違う物が出るように祈るしかないですね。」
次の週。
黄鈴(おうりん):「さぁー蜜斗、今日のおやつはなんですの?」
蜜斗(みつと):「今日のおやつですか?えーと。。シフォンケーキです、姫様。」
黄鈴(おうりん):「また、シフォンケーキ!? いやよ、私は食べませんからね!なんで毎週毎週、なんの味もしない、シフォンケーキなんですか!!」
黄鈴(おうりん):「別の物にしなさいよ!!」
蜜斗(みつと):「苦笑 そう言われましても、本日のおやつは。こちらしかございませんが。。。。」
コンコン
黄鈴(おうりん):「はい? 」
龍夜(りゅうや):「俺です、龍夜です。黄鈴姫様へ、ガトーショコラのプレゼントに参りました。」
黄鈴(おうりん):「まぁ!!聞きました?蜜斗!ガトーショコラですって!!」
龍夜(りゅうや):(おーい?)
蜜斗(みつと):「ええ、聞きましたよ姫様。」
龍夜(りゅうや):(おーい?きこえてるかぁー?)
黄鈴(おうりん):「やっと、やっとですわ!! シフォンケーキからの脱出は!!
んふふ笑 あはは笑」
龍夜(りゅうや):(かんっぜんに、自分の世界に入ってるなぁ苦笑)
黄鈴(おうりん):「あら、龍夜様?早くその、ガトーショコラを私にくださらない?」
龍夜(りゅうや):「あー。はい。どうぞ。姫様の仰せのままに。」
黄鈴(おうりん):「蜜斗、見なさい!これが、待ちに待ったガトーショコラよ!!
黄鈴(おうりん):「もう、シフォンケーキを食べなくて良くなったのよ!!んふふ笑 あはは笑」
蜜斗(みつと):「そのようでございますね、姫様! 早速、このガトーショコラを召し上がりましょう!」
蜜斗(みつと):「龍夜様、この度は、ガトーショコラを届けて頂いて誠にありがとうございます。(貴方様には、まだ姫様は渡しませんよ?)」
龍夜(りゅうや):「いえいえ。そろそろ、姫様もシフォンケーキに、飽きて来たと思っていたので。"俺"の"手作りのガトーショコラ"をプレゼントしたまで、です。(執事なんかに、負けてられるか!いつかは絶対、姫様の心を掴んでみせる!)」
黄鈴(おうりん):「あら? どうしましたの?お二人共。。そんなに睨み合って?」
龍夜(りゅうや):「なんでもございませんよ、黄鈴姫様。」
蜜斗(みつと):「なんでもございませんよ、気にしないで下さい、我が主。」
黄鈴(おうりん):「あ!もしかして、蜜斗と龍夜様も、ガトーショコラを食べたいんですか?」
黄鈴(おうりん):「だめです!これは私のなんですから、例え、蜜斗でも。渡しませんよ!んふふ笑」
黄鈴(おうりん):(あの、龍夜様からの贈り物なんですもの。私だけが独占してもいいでしょう?)
蜜斗(みつと):「そんな。。。私にも1口下さい。姫様。。」
龍夜(りゅうや):「そんなに気に入って貰えるのなら(作りがいがあるなぁ)」
黄鈴(おうりん):「ん?気に入って貰えるなら?なんですの?」
龍夜(りゅうや):「いや、なんでもないですよ姫様。では、俺はこれで。」
黄鈴(おうりん):「明日もお待ちしておりますわ!龍夜様!」
蜜斗(みつと):(姫様の心が龍夜様に向くなんて!!)
バタン
龍夜(りゅうや):「はは苦笑 明日も。か。仕方ない頑張って作るかぁ。。。。はぁー(ため息)(どうしたら、姫様の心を俺に向けられるかなぁ。。って、あ!手紙つけ忘れた!? あー、もう!なにしてんだよ俺は。。。はぁー(ため息)。)」
…間…
黄鈴(おうりん):「さぁー。食べましょう? 龍夜様からのガトーショコラを!!」
蜜斗(みつと):「ダージリンティーをお入れ致します。」
黄鈴(おうりん):「ええ。あぁー!!楽しみですわー!!
黄鈴(おうりん):(あら?そういえば。今日は手紙入ってませんでした。。。龍夜様からの手紙も楽しみでしたのに。。。)」
蜜斗(みつと):「(姫様がケーキの箱を見てため息をついてるなんて。。)さぁ、ダージリンティーになります。黄鈴姫様。」
黄鈴(おうりん):「あら、ありがとう♪では、いただきます。
黄鈴(おうりん):(パクっ)んんーー!!なんですの!この口の中でとろける物は!!こんなに美味しいケーキは食べたことありませんわ♪
黄鈴(おうりん):はぁーあ♪幸せです。」
蜜斗(みつと):「美味しそうでございますね。。本当に。。。私にも1口貰えませんか?」
黄鈴(おうりん):「嫌よ!これは、私が頂いた物なんですから♪ 例え執事の貴方にでも、これだけはあげられませんわ!!」
黄鈴(おうりん):(龍夜様からの手紙。。楽しみでしたのに。。少し残念ですわ。。龍夜様。。次は何のケーキをくださるんでしょうか♪ 楽しみです♪)
次の日
黄鈴(おうりん):「早く龍夜様、来ないかしら♪(昨日のガトーショコラが美味しすぎて忘れられませんわ♪)」
蜜斗(みつと):「姫様、そんなにはしゃいでは、危ないですよ。」
黄鈴(おうりん):「はしゃいでなんて、い、いませんわ!!ただ、早く龍夜様の(持ってくるケーキ)が食べたいだけですわ!!」
蜜斗(みつと):「ひ、姫様(汗)そんな、はしたないことを言わないでください!私悲しいでございます。」
黄鈴(おうりん):ん?はしたない?何の事ですの?私はただ、龍夜様の(持ってくるケーキ)が食べたいといったんですよ?んふふ笑」
蜜斗(みつと):「!?(おのれー、龍夜様!我が主になんて事を言わすんですか!!来たら覚悟してくださいよ本当に!!)」
コンコン
黄鈴(おうりん):「龍夜様ですわ!!はい!今開けます、ちょっと待ってくださいね!」
蜜斗(みつと):「い、いけません!!龍夜様に食べられてしまいますよ!?」
黄鈴(おうりん):「はい? 何の話をしてるんですか、蜜斗?」
蜜斗(みつと):「いや、ですから!!」
バタン
龍夜(りゅうや):「こんにちわ、麗しきお姫様。」
黄鈴(おうりん):「麗しきだなんてそんな////」
龍夜(りゅうや):「今日は、レモンのシフォンケーキをお持ちしました。」
黄鈴(おうりん):「え?なんですって?」
龍夜(りゅうや):「レモンのシフォンケーキを、お持ちしました。喜んで貰えたら、俺も幸せでございます。」
黄鈴(おうりん):「レモンのシフォンケーキって、嘘!まさか、そんな!!」
龍夜(りゅうや):「嘘では、ございませんよ? 姫様の心を射止めたとお聞きした、あの、レモンのシフォンケーキに、なります。」
黄鈴(おうりん):「本当に?レモンのシフォンケーキなんですの?」
龍夜(りゅうや):「今までのケーキもそうでしたが。今回も俺が作りました。姫様が気づいておられるかは、分かりませんが苦笑」
黄鈴(おうりん):「今までのケーキも、龍夜様の手作り?」
龍夜(りゅうや):「はい。すべて俺の手作りケーキですよ笑 今回のは、初めて貴女に出会った、あの日。貴女が初めてコレを食べてくれた日から、俺の想いは変わってません。」
黄鈴(おうりん):「え!?////初めて私がレモンのシフォンケーキを食べた日は。。。そうよ、お父様から邪険にされてた、あの日。1人の男の子にレモンのシフォンケーキを貰った。あの時の幸せは今でも残ってます。あの時の男の子が、龍夜様ですの?」
龍夜(りゅうや):「はい。あの時から、俺は姫様への、恋心をどうにか気づいて欲しくて、貴女へケーキを渡しに来てました。」
黄鈴(おうりん):「私への恋心。。。私も、あの日から。ずっと。恋心を抱いておりました。」
龍夜(りゅうや):「はは笑 ありがとうございます。黄鈴姫様。姫様の心を頂きました。俺は、姫様だけをずっと愛し続けます。」
黄鈴(おうりん):「はい。私も、龍夜様だけを愛し続けます。この、レモンのシフォンケーキに誓って。。。」
蜜斗(みつと):「はぁー(ため息) やはりこうなるんですね苦笑 わかってましたとも。。姫様のお心にはいつでも、龍夜様がいらしたんですね。。。私の姫様が。。。こんなに立派に。。。」
黄鈴(おうりん):「何よ、大袈裟な笑」
蜜斗(みつと):「大袈裟なんかではございません!さぁ、お二人の新たな生活の準備で私は忙しいので、ここで失礼しますね。姫様。」
龍夜(りゅうや):「新しい生活。。か。悪くない。黄鈴姫の笑顔が見れるのなら、俺は、いつでも作るさ。コレを。」
☆☆☆ケーキの王子様 終わり☆☆☆
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