代物の薬屋


【時間:10分】


✿:本編↓↓↓


店主:「よってらっしゃい、見てらっしゃい!


店主:さぁさぁ、お客人。


店主:見ていきなさいな。」


客人:『店主、ここは何の店なんだい?』


店主:「お客人よく聞いてくれた!


店主:ここは、珍しい薬を置いている、薬屋さ!」


客人:『珍しい。。薬?


客人:それって、大麻とか、かい?』


店主:「お客人。。。


店主:大麻とかは。あれは葉っぱですさい。


店主:そんな犯罪な薬、何かウチには置いてませんよ笑」


客人:『それもそうだよな。。。苦笑』


店主:「お客人を犯罪者に、する訳がないだろう?


店主:私だって、1人のしがない商人なんだからね笑」


客人:『で、店主。珍しい薬ってなんだい?』


店主:「おぉー!お客人、やっと聞いてくれましたかい!!


店主:その言葉を待ってましたよ!私は!」


・:・・・間・・・


店主:「いかんいかん。話を区切ってしまった。。


店主:すまないお客人。


店主:で、珍しい薬について伝えようかい笑」


客人:『お願いします。』


店主:「そしたら、どれから話そうか。。。


店主:お?コレは。。。。」


客人:『店主、何かを見つけたんですかい?』


店主:「あーあー。お客人。


店主:コレが気になるんですかい?」


客人:『そりゃあ、気になりますよ。』


店主:「そうかい、そうかい。


店主:なら見せようか笑


・:・・・間・・・


店主:お客人。コレは。


店主:某魔法魔術学校にも名前は出てきた、正真正銘の、『愛の妙薬』ですさい!」


客人:『ハリーポッターの?


客人:待て待て、店主。どうやって入手したんだい?!』


店主:「お客人、入手経路については秘密さね笑


店主:どんな客人にもこればかりは伝えられないさね。


店主:堪忍してくれさね。」


客人:『お。。おう。汗


客人:それは、悪いことを聞いてしまった。


客人:店主、すまない。』


店主:「いいんさね。


店主:さてさて、この『愛の妙薬』は。


店主:1滴だけ自分に行為を持ってる人の飲み物に


店主:垂らすだけで、相手から好きになってもらえる代物さね。」


客人:『ほおー!』


店主:「でもねぇ。お客人。


店主:間違っても、1滴以上入れたり。


店主:自分が好きな相手に飲ませたりしないように


店主:気をつけるんだよ?」


客人:『それは、なんでだい?』


店主:「それは。好意を持ってくれてる相手が嫉妬


店主:に狂い殺害しに来る恐れが出るからさね笑」


客人:『それは。。。怖いな。。。』


店主:「だからね、お客人。


店主:使う時には、約束は守って使ってくだされ」


客人:『いや、俺/私 が探してるのは。


客人:『愛の妙薬』ではないから。


客人:店主別の物を見せてはくれるかい?』


店主:「そうだったのかい。


店主:それはすまなんだ。



店主:じゃあ次は。。。。


店主:この棚の2番目のコレなんてどうだい?」


客人:『それは何の薬なんだい?』


店主:「コレはねぇ。お客人。


店主:『悪魔の涙』って代物でさぁ。」


客人:『悪魔の涙? なんだいそれは。。。』


店主:「ではお客人。


店主:少しお話と行きましょうか。。」


客人:『悪魔の涙についての話なのか?』


店主:「いいからいいから、聞いていておくれ。


店主:お客人。


店主:昔むかし。それまた昔。


店主:とある村を1人の悪魔が悪さをして、


店主:村人1人残らず殺してしまったんだと。


店主:その事を知った神の使いは。


店主:それはもう、怒りが舞い上がったんだと。


店主:それもそのはず。


店主:その悪魔が殺してしまった村人達は。


店主:神様の子孫達だったのだから。。」


客人:『その悪魔は、その事は知ってたのかい?』


店主:「いや、知らなかったそうな。。


店主:だから、その悪魔は。


店主:神の使いの者から罰せられたんだと。」


客人:『それは、どんな罰なんだい?』


店主:「聞くのもおぞましい罰なんだと。


店主:悪魔は罰が終わる頃には。


店主:泣きながらずっと


店主:『ごめんなさい。許してください』


店主:と言っていたんだと。


店主:その時の悪魔の涙が。。


店主:この薬さね笑」


客人:『ほぉー?


客人: じゃあ店主、この薬を飲んだ物はどうなるんだい?』


店主:「懺悔をするそうさね。


店主:悪いことを隠していたり。


店主:悪さをしていた人。


店主:にも有効さね笑」


客人:『ふむ。なら、店主。俺/私 に、


客人:その『悪魔の涙』を譲ってはくれないか?』


店主:「お客人の大切な物の記憶と等価交換さね。


店主:それなら譲ってあげるさ。」


客人:『構わないさ。取引成立だ。』


店主:「ケケケ笑 等価交換成立さね。


店主:じゃあ、この『悪魔の涙』を譲るさね。


店主:ほんの1滴だけでいいさね。


店主:約束は守るんだよ?


店主:いいね? お客人。。。


店主:約束を忘れたら。。。


店主:お客人の。。。。



店主:魂は。。。



店主:コチラが頂くさね。」



・:・・・・・終わり・・・・・