✿本編:【双子の姉妹と黄緑(オッドアイ)の黒猫】
黒銀(クギン):これはまだ俺らが幼かった時の話。
黒銀(クギン):俺から年の離れた双子の妹達が出会った。
黒銀(クギン):1匹の黒猫が運んでくれた幸せなお話。
黒銀(クギン):ある日の休日。俺は双子の姉妹と散歩へ出かけていた。
0:・・・少しの間・・・
黒猫:「にゃ〜。にゃー。にゃ〜!」
黒籃(コロン):「あ!お兄ちゃん、猫しゃん! 猫しゃんがいる!!」
蒼飴(ルーイ):「わぁー!可愛い! お兄ちゃん、ねこしゃんのお目目が黄色と緑!キレイぃーー!」
黒猫:「にゃ? にゃーにゃー。にゃーん♪」
黒銀(クギン):「おぉ。本当に綺麗な瞳だな、お前。(撫でようと手を伸ばす)」
黒猫:「にゃー!? にゃ〜!」
0:ペチンッ
黒銀(クギン):「いっつ! しっぽで叩くなよ!」
黒籃(コロン):「わぁー笑 黒銀お兄ちゃん、しっぽで叩かれてるぅー笑」
蒼飴(ルーイ):「あ! 本当だぁー笑」
黒猫:「にゃーん? にゃーにゃー。」
黒銀(クギン):「ん? お前。ご機嫌取りか? 分かりやすく、擦り寄ってきやがって。
黒銀(クギン):まぁいいか。」
黒籃(コロン):「お兄ちゃんばっかりずるいぃー!私にも触らせてよぉー!」
蒼飴(ルーイ):「本当だよぉー!私にも触らせてぇー!」
黒猫:「にゃん? にゃーにゃー。」
黒籃(コロン):「えへへ。猫しゃーん。くすぐったいよォー!」
蒼飴(ルーイ):「ルーイもぉ。猫しゃん(撫でる)」
黒猫:「にゃーにゃー。にゃー」
黒銀(クギン):「はは笑 可愛いなぁ。お前。(撫でる) 」
0:・・数時間後・・
黒銀(クギン):「げっ。コロン、ルーイ。日も落ちてきたし。そろそろ帰るか。猫に、バイバイしな。」
黒籃(コロン):「はーい。猫しゃん。またねぇー。バイバイ。」
蒼飴(ルーイ):「はーい。猫しゃん。バイバイ。」
黒猫:「にゃー。にゃーあー。にゃーあーん」
黒銀(クギン):野良猫と別れた俺と、双子の妹は。家を目指して歩き出した。
黒銀(クギン):別れたはずの猫の鳴き声が、小さく。後ろで聞こえる。
黒猫:「みぃー。みぃー。みぃー。」
黒銀(クギン):双子の妹達と手を繋いで帰宅。
黒銀(クギン):その日の夜。コロンが部屋の前で泣いていた。
黒籃(コロン):「ぅっ。ひっぐ。ひっぐ。クギンお兄ちゃん。うぅー。。。(泣)」
黒銀(クギン):「コロンどうした!? どこか痛いのか?」
黒籃(コロン):「あの。あのね。ルーイと喧嘩したの。そしたらね、ルーイがお家飛び出しちゃったァー(泣)」
黒銀(クギン):「そうか。。なら、お兄ちゃんと一緒に探しに行くか、コロン?」
黒籃(コロン):「うん。。クギンお兄ちゃん。と探すぅー。(泣)」
黒銀(クギン):「おー。おー。だから。泣くなよ。な?
黒銀(クギン):ほら、探しに行くぞ?」
0:・・・蒼飴(ルーイ)サイド・・・
蒼飴(ルーイ):「ムゥー。コロン、あんなに怒らなくてもいいじゃん!
蒼飴(ルーイ):ただ、冷蔵庫に入ってたプリン食べただけなのにぃー!!
蒼飴(ルーイ):名前書いといてよぉー!」
黒猫:「にゃう? みゃあー、にゃー?」
蒼飴(ルーイ):「わっ!?!? なぁーんだ、さっきの猫しゃんかぁ。。。
蒼飴(ルーイ):あれ?ここ。公園?」
黒猫:「にゃう、にゃん。 にゃー、にゃー?」
蒼飴(ルーイ):「コロンと喧嘩しちゃったの。 コロンのプリンって知らなくて食べちゃったの。」
黒猫:「にゃあ。。。みぃー?」
蒼飴(ルーイ):「うん。謝ってみる。って。猫しゃん、私の言ってること分かるの?」
黒猫:「にゃーあー?」
蒼飴(ルーイ):「そんなわけないよね。。(撫でる)」
黒猫:「みゃあー?みゃー!」
黒銀(クギン):「おぉーい!ルーイ!!どこだァー!」
黒猫:「にゃ! ニャニャ。」
蒼飴(ルーイ):「猫しゃん、どしたの? わっ。わっ。そんなに背中押さないでぇー。」
黒猫:「にゃー、にゃあー!」
黒籃(コロン):「ルーイ!!どこぉー!」
黒猫:「にゃあーーーーーーーー!!!!」
蒼飴(ルーイ):「黒銀お兄ちゃん、コロンの声だ。。そっか。教えてくれようとしたんだね。 ありがとう猫しゃん。」
大型犬:「ワンワン!!ワンワン!!」
黒猫:「グルルルル!にゃーあー!」
蒼飴(ルーイ):突然おっきい犬しゃんが、目の前に来て。怖くて。震えてたら。猫しゃんが。犬しゃんと私の間に入って来たの。
蒼飴(ルーイ):まるで、私を護るかのように。
黒猫:「グルルルル。みゃあーーーーんー!!」
蒼飴(ルーイ):今、チラってこっちを見たよね? 猫しゃん。猫しゃんの目が「僕が護るから大丈夫。安心して」って言ってるのわかったもん。
黒猫:「グルル。んにゃあーお!!みゃあ、にゃあーーーーーーー!!」
蒼飴(ルーイ):「え。。? 今、猫しゃん。コロンと、黒銀お兄ちゃんを呼んだ。。の?」
黒銀(クギン):ん? 昼間の公園の所から俺を呼ぶ声が聞こ。。える?
黒猫:「グルル。んにゃあーお!!みゃあ、にゃあーーーーーーー!!」
黒銀(クギン):「コロン、公園に行くぞ!!」
黒籃(コロン):「クギンお兄ちゃん、ルーイ。見つかったの?」
黒銀(クギン):「あぁ。昼間の公園にいる。 コロンが見つけた。猫が知らせてくれてるんだ。」
黒籃(コロン):「え!? 猫しゃんが!?」
黒銀(クギン):「あぁ。」
黒銀(クギン):俺は、コロンと一緒に昼間の公園に向かった。
黒銀(クギン):走って向かっていると。
大型犬から護るように、昼間の猫がルーイの前に出ていた。
黒籃(コロン):「ルーイ!!」
黒銀(クギン):コロンがルーイの傍に走って向かおうとすると。大型犬が、コロンの方に向かって、吠えだした。
大型犬:「ワウ? ガウぅワンワン!!」
黒猫:「グルル!!にゃあーーーん!!!! みゃあーあーーーーー!!!!!」
蒼飴(ルーイ):「猫しゃん!!!!」
黒銀(クギン):ルーイを護ってた猫が、大型犬からコロンも護るように。双子の前に立ち、威嚇をしている。
黒銀(クギン):俺は、音を立てないように静かに双子に近づいて、 抱きしめた。
黒銀(クギン):それをちらっと目で確認した昼間の猫は。目の色が赤に変わった気がした。
黒銀(クギン):「なぜ、ちゃんと見ていないんだ!!」って怒っているかのように。鳴いていた。
黒猫:「にぁあーーーーーーん!!!にゃあーーーーーー!!!にゃー!」
黒銀(クギン):「ありがとう。双子を護ってくれて。ありがとうな。」
黒籃(コロン):あの後。大型犬は、ちゃんとお家に戻りました。
蒼飴(ルーイ):私たちを護ってくれた、あの時の黒猫さんは。
黒籃(コロン):今では、大切な家族です。
蒼飴(ルーイ):クギンお兄ちゃんも、彼女さんと一緒に、私たちと家族になってます。
黒籃(コロン):猫さん、あの時は護ってくれてありがとう(撫でる)
蒼飴(ルーイ):猫さん、本当にありがとう。
黒猫:「みゃーん」
0:・・・・・終わり・・・・・
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