夢の先に待っていたのは


新騎(あらき):風森 新騎(かざもり あらき)、男。息子

剣騎(けんき):風森 剣騎(かざもり けんき)、男。父

碧珠(うみ):空龍捕 碧珠(そらと うみ)、女。新騎の許嫁。

神様:男の子。無くなった元々の剣騎の息子。


ジャンル:ファンタジー

【時間:15分】


~:本編↓↓↓


0:【夢の先に待っていたのは。。。】


新騎(あらき):俺の名前は新騎。

新騎(あらき):しがないサラリーマンだ。


新騎(あらき):毎日同じ事の繰り返しで、つまらん毎日を送っている。


新騎(あらき):「何か面白いことないかなぁ。毎日、毎日。同じ仕事。同じ日常。たまには別の世界に行ってみたいよ。。。」


神様:「いいよ。なら、その願い聞き届けたり。」


新騎(あらき):「え?」


新騎(あらき):どこから声が来たのか分からなかったが。。


新騎(あらき):謎の声が聞こえた後、俺の意識は途切れた。


0:少しの間


神様:「おーい? 起きろー?」


新騎(あらき):「ん? んんー。。。へ!?」


神様:「おー? 起きたー?笑笑」


新騎(あらき):「ここどこ?」


新騎(あらき):辺りを見渡すと、まぁー。な。うん。一面真っ白な所に寝ていたらしい。。。


新騎(あらき):少し思い出そう。。


新騎(あらき):毎日同じことへの繰り返しに嫌になって、1人で愚痴ってたら。変な声が聞こえて。。今に至る。。。


神様:「あのさー? 勝手に1人の世界に入るのやめて貰えますかー?」


新騎(あらき):「お前誰だよ!! んでもってここどこだ!!」


神様:「その問いかけやっと? 遅いなぁー笑 


神様:僕? 僕はね君らで言う神様!」


新騎(あらき):「は?(何こいつ頭おかしいのか? それとも俺がおかしいのか?)」


神様:「君の願いを叶えてあげるのに、失礼だなぁ。。。」


新騎(あらき):「俺の願い?」


神様:「何、忘れたの?自分で願っといて? 


神様:。たまには別の世界に行ってみたいよ。。って呟いたでしょ? だから叶えてあげるよ!!


神様:いやぁー♪僕って何て優しいんだろう!!」


新騎(あらき):「呟いたけどさ!! 元の世界には戻れないのか?なぁー?(青ざめる。)」


神様:「当たり前でしょー? 元の世界が君はつまらないといった。


神様:ならば、これから送る世界で死なないように頑張って生きて!! 


神様:じゃ!もう時間ないから送るね!! グッドラック!」


新騎(あらき):「ちょっ、待て!!!!!」


新騎(あらき):何の説明もされずに、湖のほとりに落とされた。


新騎(あらき):違和感を感じて俺は湖で自分の姿を見た。


新騎(あらき):体が縮んでいた。


新騎(あらき):「何処ぞの名探偵か!!やめろマジで!!」


新騎(あらき):「しっかし。これ若返りすぎなんじゃねぇーのか? パッと見10歳くらいか?」


新騎(あらき):湖を覗き込んでブツブツ言ってたら、いきなり襟元を掴んで引っ張られた。


新騎(あらき):「なんだ!?」


剣騎:「おい!新騎、危ねーだろーが!! お前また勝手に!!って。。。ん?」


新騎(あらき):「???」


新騎(あらき):俺をぶら下げてる人をちらっと見たら、この身体の主の記憶が入ってきた。


新騎(あらき):元の世界では、新騎。サラリーマン。男。


新騎(あらき):こっちの世界での俺は。


新騎(あらき):風森 新騎(かざもり あらき)

新騎(あらき):今俺を掴み上げてるのが、風森 剣騎(かざもり けんき)。この体の主の父だった。。


新騎(あらき):この体の主曰く、剣騎は騎士団の団長らしい。

新騎(あらき):その父に憧れて、剣術を学ぼうとこの湖に来て、素振りをしていたら。イノシシに突進されて。亡くなってしまったとの事。。。


新騎(あらき):何のための剣術なんだよ。。。。


剣騎(けんき):「お前、俺の息子の新騎じゃねーな?(睨み)」


新騎(あらき):「えっと。初めまして?」


剣騎(けんき):「はぁー。大方、俺の息子が剣術の練習の為にココに来てイノシシに突進されて。。。死んだんだろ? 言わなくても分かる。」


新騎(あらき):剣騎さんは、あちゃーとでも言いたいのか。。少し涙ぐみながら俺を抱きしめていた。


剣騎(けんき):「お前、俺の息子として。。ココにいてくれるか?」


新騎(あらき):思ってもない言葉だった。ただでさえ勝手に落とされ、行く場所も住む場所もなかったのだから。


新騎(あらき):「俺、剣騎さんの元で修行させて下さい!!」


剣騎(けんき):「ははは笑 俺の元で修行って笑 いい目をしてる。 いいだろう。俺は厳しいぞ? 最後まで着いてきな。」


新騎(あらき):「ありがとうございます!!」


0:少しの間


新騎(あらき):それから15年の月日が経った。


新騎(あらき):剣騎さん。いや、父さんの修行は本当に厳しかった。


新騎(あらき):剣を持つのですら初心者だってのに、容赦ないんだから苦笑


新騎(あらき):でもやっと、父さんに認めてもらう日が来たんだ。


剣騎(けんき):「そんなに楽しみか? 入団テストが笑笑」


新騎(あらき):「当たり前だろ? やっと父さんに認めてもらえるんだから!! 頑張るんだ、俺!」


剣騎(けんき):「そうかそうか笑笑  でも一筋じゃ行かねーぞ? テストとはいえ、死ぬ気で頑張れよ? 新騎」


新騎(あらき):「もちろん! どんな相手でも死ぬ気でやるに決まってるだろ?」


剣騎(けんき):「よく言った笑」


~:少しの間


新騎(あらき):それからは早かった。騎士団の入団テストに無事に合格し、そのまんま騎士団に入団が決まった。。


剣騎(けんき):「お疲れさん。よく頑張ったな、流石は俺の息子。」


新騎(あらき):「俺めっちゃ頑張りましたよ!」


碧珠(うみ):「あら、団長の息子さん?」


剣騎(けんき):「おー!空龍捕(そらと)! そうだ俺の息子だ!!」


碧珠(うみ):「ふふふ笑 初めまして、空龍捕 碧珠(そらと うみ)と言います。いつも団長にはお世話になってます笑」


新騎(あらき):「あ、はい!初めまして、風森 新騎(かざもり あらき)と言います! 今日から騎士団に入団しました!よろしくお願いします!」


碧珠(うみ):「あらまぁ笑 あの団長が笑 まさか息子さんも入団させるなんて笑笑」


剣騎(けんき):「なんだとー?笑」


新騎(あらき):「???」


碧珠(うみ):「息子さんの新騎くんの、その反応だと何も知らないみたいね笑笑」


新騎(あらき):「うみさん、何の話ですか? 気になるんですけど!!」


剣騎(けんき):「おい!! 空龍捕!! 言うなよ!!」


碧珠(うみ):「それは、どうでしょう?笑 新騎くんは聞きたいみたいですけど?」


剣騎(けんき):「聞くな!空龍捕も面白がるな!!」


新騎(あらき):「そんなに聞くなって言われると。。。余計聞きたいんですけど?」


碧珠(うみ):「新騎くんが気になってるみたいですよー?だんちょ〜?」


剣騎(けんき):「くそっ! 勝手にしろ!!ったく。。。」


碧珠(うみ):「あら、じゃあ勝手にしますねー? 


碧珠(うみ):まず、新騎くんには多分伝わってないと思うんだけど。


碧珠(うみ):私、空龍捕 碧珠(そらと うみ)は風森 新騎の許嫁なの笑」


新騎(あらき):「え?許嫁? うみさんがですか!?」


碧珠(うみ):「そりゃあ聞かされてないんだから驚くわよね笑 それもこれも酔っ払った団長の責任だから笑笑」


新騎(あらき):「父さん。。。俺は俺は物じゃないんですよ!!! いや、うみさんなら大歓迎ですけど!!ってそうじゃなくて!!」


剣騎(けんき):「新騎、すまん。男に二言はねぇー。持ってけ、空龍捕。」


碧珠(うみ):「あらあら笑 なら今日から新騎くんは私の彼氏ね?」


新騎(あらき):「はい!! こちらこそ!!こんなに強くて綺麗なうみさんが彼女だなんて、夢のようです!!」


剣騎(けんき):あーあ。。。こうなるの分かってたから、俺あの時めっちゃ謝ったのになぁ。。。


剣騎(けんき):俺の自慢の息子が。。。。


剣騎(けんき):仕方ない。。。諦めよう。。。


神様:いいじゃないか笑 父さん、僕のままじゃどっちみち。命が尽きてたんだから。


剣騎(けんき):そうだな。今度は、俺を迎えに来いよ? 新騎。


神様:その時が来たらね? 父さん。。



~:♪♪終わり♪♪