幕末喫茶ができるまで。。


こちらの台本はセリフのみです。

【時間:15分】


土方 歳三:男。新選組 鬼の副長

沖田 総司:男。新選組隊士

斎藤 一:男。新選組隊士

原田 左之助:男。新選組隊士

藤堂 平助:男。 新選組隊士


本編:【幕末喫茶ができるまで】


平助:「なぁー、なぁー。総司?」


総司:「なんだい? 平助?」


平助:「あのさ、俺たち新選組をやめて、幕末喫茶やらない?」


総司:「!?君、僕達が新選組を辞めるって本気で言ってるの?」


平助:「本気だよ!俺たちのいた世界とまた別ん所に今立ってるって!!」


総司:「は? 平助、君、頭おかしくなったの?


総司:僕たちのいた世界とココが違うって?


♬:シャキーン(刀を抜く音)


総司:幾ら平助でも、言っていい事と悪い事位は考えようね? じゃないと切っちゃうよ?」


左之助:「どうどう。総司落ち着けって。な?」


総司:「左之さん、なんで止めるのさ!」


平助:「左之さーん、助かったァ(焦)」


総司:「ちぇっ。まぁ、仲間討ちは御法度だからしないけどさ」


歳三:「総司、何してんだてめぇは?


歳三:仲間討ち何かしてみろ、近藤さんが黙ってないぞ!!」


総司:「はいはい。わかってますって。


総司:もぉー。土方さんは頭硬いんだから。」


歳三:「あ?もっぺん言ってみろ!!」


総司:「いや、だから。土方さんは頭硬いんだって言ったんです。聞こえてませんでした?笑」


歳三:「お前。。。表に出やがれ!!総司!!」


左之助:「まぁまぁ。土方さんも落ち着けって。ココ、外だぜ?」


歳三:「あ?あー。。すまない。」


左之助:「そういや、土方さん。」


歳三:「あ?なんだ?左之助。」


左之助:「齋藤は? まさか置いてきたとか言わないっすよね?」


歳三:「あー、そういや、齋藤なら茶器を見に行ったっきりまだ帰って来てねぇーな。」


平助:「茶器!?土方さん、それって!」


歳三:「おぉ。平助がやりたいって言ってた、幕末喫茶用のだな。」


平助:「まじ!? やっりー!」


左之助:「でもよー。土方さん?」


歳三:「なんだよ左之助。」


左之助:「俺ら、新選組をやめちまっていいのか?


左之助:近藤さん何て言ってたんだよ。」


歳三:「あー、その事だが。新選組は辞めない。」


総司:「はは笑 近藤さんが許す訳ないもんね!」


平助:「えー!!」


歳三:「何だよ平助。辞めない代わりに、長期休暇を貰った」


総司:「休暇!?よく近藤さんが許したね。」


歳三:「まぁ。あの人も幕末喫茶が気になるんだと。」


総司:「ふーん。近藤さんがね。」


平助:「じゃあ、じゃあ!やっていいんだよな?」


歳三:「あぁ、構わねぇよ。」


平助:「よっしゃあー!!左之さん、服とかどうする?」


左之助:「はは笑 平助、嬉しいのはわかったから。少し落ち着けって笑」


一:「副長、ただいま戻りました。」


歳三:「おぉ。齋藤。苦労かけたな。で、いいのは見つかったか?」


一:「はい。茶器も1番いいものを。」


平助:「一くん、どれだ?どれだぁー?」


一:「まぁ、待て。平助。」


★:齋藤がどこからか丸い玉を出し、開けている土地にその玉を投げると、ポンっと音と共に喫茶店が現れた。


歳三:「は?」


総司:「ふーん、面白いのを渡したんだね。彼は。」


左之助:「まぁ大方、あの子だろうな。こんなん持ってるの。」


平助:「一くん!何それ、すっげー!!」


一:「!?彼奴に渡された物を投げたら、まさかこんな仕組みだったとは!?」


総司:「ほら、中に入って準備しよう。」


平助:「へ?だって総司乗り気じゃなかったじゃんか!!」


総司:「何?近藤さんが幕末喫茶を気にしてるのなら、やるしかないでしょ?」


平助:「そっか。へへ笑 総司ありがとうな!」


総司:「ハイハイ。いいから入るよ。」


★:全員中に入り、辺りを見渡すときちんと喫茶店になっていた。


平助:「おぉー!!さっすが、アイツだな!!」


総司:「少し気に食わないけど。でも、まぁまぁいいんじゃない?」


歳三:「そんな事言ってやるなよ。寝る間も惜しんで。


歳三:俺たちのためにここまでやってくれた、あの子に頭があげられねぇーよ俺は。」


総司:「まぁ土方さんにとったら、あの子は特別ですもんね」


歳三:「まぁそんな所だ。」


一:「副長だけではなく、俺と左之助にも特別ですよ。」


左之助:「まぁな笑 あの子はすごいよ本当に。。」


★:少しの間


総司:「で? 服はどうするつもり?」


平助:「そうだよ!服!どうしよう。」


左之助:「服だけでなく、メニューもな?」


一:「平助、左之助。その事なんだが。


一:あの子とアイツがメニューは決めてくれた。


一:だから安心しろ。」


平助:「まじ!? 帰ったら、お礼言わねぇーと!!」


左之助:「だな笑 何買って帰ってやるかなぁ。。。」


一:「それと、喫茶店やるからにはと。コレを渡された。、」


★:齋藤は、人数分の元浅葱色の着物を皆(みな)へ渡した。


平助:「あれ? これって。


平助:(俺たちのイメージカラー?の誠の着物。。。)」


総司:「ふーーん。なかなかいいんじゃない。。(緑色か。ふふ笑 僕の目の色と一緒だね)」


歳三:「お?なかなかいいな。


歳三:(紺色と紫の着物か。本当にあの子はよく分かってやがる)」


左之助:「くく笑 俺のは黒寄りの赤か笑」


一:「俺のは、青色だった。早速、着てはどうだろうか?」


平助:「おう!賛成!!」


総司:「僕はもう着替えたけどね。」


平助:「総司、はやっ!?」


左之助:「俺も着替えるか。」


歳三:「俺は奥で着替えるな」


一:「俺も副長と一緒に着替えます。」


★:間


平助:「カッケー!!」


総司:「ははは笑 土方さん。くく笑 なかなか。


総司:似合ってるんじゃない。。笑」


歳三:「何笑ってんだ、総司!!」


一:「皆(みな)、とてもいいと思う。」


左之助:「これはこれで有りだな笑」


★:間


左之助:「よしっ、じゃあそろそろ開店にするか?」


歳三:「そうだな。。どうせ厨房にはアイツらいるしな笑」


一:「副長、営業スマイルっていうのを大切にと。


一:言伝(ことづて)預かってます」


歳三:「営業スマイルだぁ? はぁー。(ため息)。。仕方ない。やってやるさ」


総司:「女の子と関われるのなら、いくらでも笑顔振り巻くよ笑」


平助:「俺だって、失敗しないように、やるんだ!!」


左之助:「まぁ俺は何とかなるだろう。」


5人一緒に:(せーのっ)幕末喫茶、開店しまーす!!


★:終わり