0:本編↓↓↓
0:【星の木の実は人の言葉】
青翠(せいら):今日は死海の森に「タスマニアデビル」の姿が見えたらしく、探索に来た。
青翠(せいら):もう時期、冬になる。熊とかは冬眠に入る様だ。
青翠(せいら):その前に、俺とこのエメラルドグリーン色の瞳を持つ不死鳥と死海の森の奥へ進んでいく。
翠鳥(みどり):「あら、マスター? 何をそんなに考え込んでるの?」
青翠(せいら):「あー。このまんま入って大丈夫かなぁー?って苦笑」
青翠(せいら):今、人語を話しているこの不死鳥は。俺の大切な相棒だ!
青翠(せいら):何で人語を話せるか?って、それは。【流れ星】という木の実を食べたかららしい笑
青翠(せいら):【流れ星】の木の実は、名前の通り、空から落ちてきた星が願いを流してくれる木の実の事なんだとさ。
青翠(せいら):まぁ、どの動物でも食べて願ってしまうと、どういう訳か人語を話せるようになるらしい。
翠鳥(みどり):「何言ってるの? マスター! 私が付いてるんだから大丈夫よ!」
青翠(せいら):「そうだよな。。俺がもし死にかけたら。お前の涙で傷を治してくれよなぁー。」
翠鳥(みどり):「ふふ笑 分かってるよ笑」
青翠(せいら):翠鳥と会話をしながら、死海の森へとドンドン奥深くへ進んでいく。
青翠(せいら):俺は、慎重に。慎重に。森の中を進んで行った。
青翠(せいら):少し奥へ来た時にアナグラと思われる洞窟が見えた。
青翠(せいら):「翠鳥、先に中の様子を見てきてくれるか?」
青翠(せいら):俺は、翠鳥にアナグラの中を探って来るように伝えた。
翠鳥(みどり):「まっかせっなさぁい!!」
青翠(せいら):翠鳥がスイーっとアナグラの中に入っていったのを確認し。
青翠(せいら):俺は罠を仕掛ける準備をした。
青翠(せいら):罠と言っても、傷つけるものでは無い。
青翠(せいら):俗に言う、餌を中に置いて誘い込む檻だ。
0:少しの間
青翠(せいら):俺がアナグラの前で罠を仕掛け終わった後に、翠鳥が急いで戻ってきた。
青翠(せいら):「どうしたんだ、翠鳥!」
翠鳥(みどり):「マスター!大変!親グマが出てくる!!」
青翠(せいら):「何!?」
青翠(せいら):翠鳥に言われ急いで草木に身を潜めて静かにまつ。
0:少しの間
青翠(せいら):少し待つと、親グマが餌を探しにアナグラの中から出てきた。
青翠(せいら):少しでも音を立てたらきっと俺の命が危ない。
青翠(せいら):そう思った俺は。親グマが通り過ぎるのをただひたすら待っていた。
0:間
翠鳥(みどり):「マスター、もう大丈夫そうよ!」
青翠(せいら):「そうか。。やっと行ったか。。ははは苦笑」
青翠(せいら):少し体制を変えようと立ち上がると罠の方から声が聞こえた。
悪熊(あくま):「おにく おいしい。 あ だして。だして。 ぼく つかまっちゃった。。どうしよう。。」
青翠(せいら):声の聞こえた、罠の方を見ると、中に1匹の子グマが入っていた。
青翠(せいら):「まじか、俺のこんな単純な罠にかかってくれるとか。。。まじかぁー。。。」
青翠(せいら):喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら。。
青翠(せいら):よく見るとその子グマは足を怪我していた。俺は檻に近づき翠鳥を呼ぶ。
青翠(せいら):「翠鳥、コイツの怪我治してやってくれ。頼む。」
翠鳥(みどり):「全く、しかたないなぁー。いいよ!」
青翠(せいら):そう言うと、翠鳥は子グマの足に泊まり、涙を1滴垂らし傷を治してくれた。
青翠(せいら):罠を解除し、その子グマの目を見て「もうかかるなよ?」と伝えた。
悪熊(あくま):「けが なおして くれて ありがと」
青翠(せいら):「へ!? お前話せるのか!?」
悪熊(あくま):「はなせる たすけてくれた ありがと」
青翠(せいら):「いやいや!!いいんだ!気にするな。」
翠鳥(みどり):「マスター、この子も私と同じみたい。どうする? 連れて帰る?」
悪熊(あくま):「ぼく ことばはなせる なかま きみがわるいっていう いばしょ ない。。」
青翠(せいら):「わかった。わかった。から、泣くな? な? お前名前は?」
悪熊(あくま):「ぼく あくま。なまえ あくま」
青翠(せいら):「そうか、なら、これから俺らと一緒に暮らそう。よろしくな? 悪熊」
青翠(せいら):俺がそう言うと、嬉しそうに俺に抱きついてきた子グマ。
青翠(せいら):新しい家族が1匹増えた。
青翠(せいら):それも、俺が探し求めていた、「タスマニアデビル」の子グマ。
青翠(せいら):今日からまた新しい一日が始まる。
0:♪終わり♪
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