【時間:10分】
魁(かい):元々は優しい子だった。でも、彼女を知らない男に汚されて心が狂気に蝕まれていく。
血雨(ちう):魁の事が好きで付き合っていたが、知らない男に声をかけられ、体を汚されてしまう。
0:【狂気に満ちた男の子】
魁(かい):「血雨ー!たっだいまぁ!」
血雨(ちう):『ふふ笑 おかえり、魁くん』
魁(かい):「へへっ笑 今日は勉強たっくさん頑張ったんだよ!」
血雨(ちう):『あらっ笑 頑張ったね魁くん。』
魁(かい):「うん! ねぇ?なんで僕のことを好きになってくれたの?」
血雨(ちう):『可愛かったし、魁くんなら浮気とかしたりしないよなぁって♪』
魁(かい):「もっちろん♪ 僕には血雨だけだよー!」
血雨(ちう):『うん! ありがとう♪』
0:・・・間・・・
魁(かい):初めの頃はこんな感じで幸せだった。でも、あの日、血雨の様子がおかしかったんだ。
0:・・・間・・・
血雨(ちう):『もしもし、魁くん? 明日空いてる?』
魁(かい):「もしもーし。うん! 明日空いてるよー!」
血雨(ちう):『よかったぁ!明日一緒に映画にでも行かない?』
魁(かい):「映画?いいね! 行こー行こー!」
血雨(ちう):『じゃあ、明日、いつもの時間、いつもの場所で待ってるね?』
魁(かい):「オーケー!」
血雨(ちう):『またね』
魁(かい):「うん!またね!」
魁(かい):電話が終わって僕は明日が楽しみで仕方がなかった。この時に血雨。。君がちゃんと僕に教えてくれてたら。こんなことにはならなかったのにね。。。
魁(かい):次の日になり、僕は血雨に喜んでもらいたくて少し格好良い服に着替えて、いつもの時間にいつもの場所へ行った。
魁(かい):「あれ?血雨、まだ来てない。。。?」
魁(かい):10分、20分、30分。。。時間だけが過ぎていく。いくら待っても血雨は来なかった。
魁(かい):「体調悪かったのかな?」
魁(かい):メールも何も来てなかった。
0:2時間後・・・
魁(かい):さすがの僕も、おかしいなって思って映画館への道を走っていった。
魁(かい):「血雨!!何処にいるの!?」
魁(かい):僕は走って、走って、走って。。。。血雨を探しまくった。探してる時、ふと、ホテル街から。僕の知らない男と一緒に、血雨が出てきたのを見た瞬間。僕の中で何かが、壊れてしまった。
魁(かい):「くくく笑 あははははははははははははははは狂笑」
魁(かい):僕は狂気な笑いがこみ上げてきた。このままだと、僕は。血雨を殺しかねない。。。だめだ。だめなんだよ。
魁(かい):僕は、急いで狂気に包まれていく心を抑えつつ。無言で、その男を尾行した。
魁(かい):尾行していると、血雨が泣きながら男の人を突き飛ばして走って逃げてくのを見た。その時に何が起こってたのかを察したよ。。。血雨。。あの男に無理やり犯されたんだ!!
魁(かい):止めどない怒りがこみ上げてきた。
魁(かい):「僕の血雨を!!僕だけの血雨を!!許さない!!許さない!許さないぃぃぃ!!(怒叫)」
魁(かい):”殺す”ソレばっかりが、心の中を支配していく。ドロッドロに真っ黒な渦に心が蝕(むしば)まれていく。。。
0:・・・数分後・・・
魁(かい):気づいたら、体が勝手に動いていた。何処から出てきたのかもわからない。ナイフを僕は持っていた。
魁(かい):「ねぇ。何で? 何で、僕が大切にしてきた血雨を。あんたが汚すの!血雨は僕ぼモノなんだぁー。許さない‼許さない‼許さない許さない許さない許さない許さない‼絶対に許さない‼だから死んで償え!(怒狂)」
魁(かい):その男が怖じ気ついて『たす。。。けて。。くれ。。』って言ってたのだけは覚えてる。
魁(かい):僕の目の前がすべてスローモーションになっていた。目の前の男の血飛沫(ちしぶき)が僕にかかってくる。男の死体が転がっていくのがわかった。
魁(かい):「くくく笑 あははははははははははははははは狂笑 これで、血雨を守れる。くくく笑あははははははははははは狂笑
魁(かい):血雨は、僕のだ。誰にも渡さない!!あははははははははははははははは狂笑」
0:・・・間・・・
血雨(ちう):私は、見てしまった。ううん、初めからこうなるのをわかっていたのかもしれない。。 私が、声をかけられたばかりに。。ちゃんと断れなかったばっかりに。。魁くんを。。魁くんの心を壊させてしまってごめんなさい。 ごめん。。なさい。。
血雨(ちう):私は、魁くんが、私を守ろうとして、その人を殺してしまった。。
0:・・・間・・・
血雨(ちう):『魁くん』
魁(かい):「あはは笑 あ、血雨。僕さ、血雨の事守ったよ?」
血雨(ちう):『うん(泣)魁くんありがとう。ありがとう(泣)』
魁(かい):「えへへ♪ あれ、血雨?何で泣いてるの?何処か痛いの?(汗)」
血雨(ちう):魁くん、こんな私のために。血まみれになってまでも守ってくれてありがとう。私から別れを切り出したら、私を。殺してくれるかな?
血雨(ちう):『ううん、どこも痛くないよ。コレは、違うんだよ?(涙)』
魁(かい):「ねぇ、血雨?どうしたの?」
血雨(ちう):『魁くん、別れよう。』
魁(かい):「えっ? う。嘘だよね。。。。嘘だって言ってよ。。。」
血雨(ちう):『ごめん。ごめんね。』
魁(かい):「何で?僕はこーーんなにも、血雨のことを愛してるのに。なんで、血雨は僕の事を見てくれないんだよ!!僕は血雨にたくさん尽くしたのに。。なんで?血雨は、僕の方を向いてくれないの?」
血雨(ちう):『ごめんね、魁くん。でも、私には。今の魁くんを愛せる自信ないんだよ。。。。ごめん、本当にごめんね(泣)』
魁(かい):「ねぇー、僕の事を愛してよ‼ほらほら、愛してってば‼なんで?愛してくれないの?」
血雨(ちう):『ごめん。ごめんね。』
魁(かい):血雨の目が『私を殺して?』って言ってるのを見て。僕の中の狂気がまた渦巻いてきた。血雨、ごめんね。僕が、僕で無くなってしまう。。
魁(かい):気がつくと、目の前に真っ赤に染まって倒れている血雨がみえた。僕は血雨を、殺してしまった。
魁(かい):「血雨を、殺しちゃった? 嘘だ!嘘だ嘘だ!!血雨!!目を覚ましてぇ、お願いだから。ごめん、僕の狂気が。。血雨を殺してしまった。
魁(かい):ごめんなんて言葉じゃ許されないよね。。。うん。決めた。僕も血雨の所に逝くよ。まってて、血雨」
魁(かい):僕は自分の心臓にナイフを突き刺した。
魁(かい):「くっ。ぁぁああああああああああああああ!!!!。げほっ。げほっ。がはっ(吐血) あは笑 あははははははははははははははは狂笑 はぁ。はぁ(息が上がる) 血が。。僕の中の。。狂気が。。流れて。。いく。。僕。。血雨の。。。そばに。。。」
0:・・・・・おわり・・・・・
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から