本編:【空の神様と子ども達のお話】
希空(のあ):私の名前は、ノア。希望の空って書いて、ノアなの!
希空(のあ):お祖母様が教えてくれたんだけど。私は春と夏の神様の春夏(はるか)と、秋と冬の神様の秋冬(あきと)の血を引いた子どもなんだって。
希空(のあ):だからね、空の神様が希望した。それが私なんだってさ♪
希空(のあ):ふふ笑 とっても素敵じゃない?
希空(のあ):この世界にはもう1人。神様の子どもがいるんだって、お祖母様が言っていたの。。
希空(のあ):どんな子なんだろう?ってすっごくワクワクするんだ♪
希空(のあ):ほら、そうこうしてたら。神様がお話を始めたよ♪
希空(のあ):ちょっと聞いてみよっか。私と一緒に。
❀:少しの間
❀:~空の神様(春夏と秋冬)~
春夏(はるか):「ねぇ、今年の春は。どうなるのかな?」
秋冬(あきと):「んー。どうってなんだ?」
春夏(はるか):「んーとさ、暖かな風がちゃんと地上の子達に届くかなぁって。。少し心配で。。さ」
秋冬(あきと):「あー、そういうことな。。んー、今回は早めから春風が来てるからなぁ。。。」
春夏(はるか):「そうよねぇ。。今年は○月(2月)から春風が吹いてるから。
春夏(はるか):私はほら、アキトなら知ってるだろうけど。。。」
秋冬(アキト):「あぁ。桜を咲かせないとって事だろ?」
春夏(はるか):「そうなのよ。今暖かい風が吹いてしまってるから、桜の花だけじゃなくて春の花達が間違って目覚めてしまうの。。
春夏(はるか):それは、何としても食い止めたくてね。。」
秋冬(あきと):「あーな。そういう事か。。なら、こうしたらどうだ?」
春夏(はるか):「ん?何かいい案あるの?」
秋冬(あきと):「あー。まぁいいから聞けって。」
春夏(はるか):「う。うん。」
秋冬(あきと):「俺とハルカの子どもである、ノアいるだろ?」
春夏(はるか):「うん。いるけど。。まさか!?」
秋冬(あきと):「あぁ、そのまさかだ。ノアに目覚めて貰おう。そうすれば、春の花たちは季節を間違えずに目覚める事ができる。名案だろ?」
春夏(はるか):「それは、そうなんだろうけど。。でも、最近私たちのことを知ったばかりでしょ?」
秋冬(あきと):「まぁそれはそうだけどさ。ここで力を目覚めさせないとさ。帰ってノアが苦しむぞ?」
春夏(はるか):「そうよねぇ。。」
❀:間
春夏(はるか):「うん!決めた!ノアに目覚めて貰いましょう!」
秋冬(あきと):「そう来なくっちゃ」
❀:希空(のあ)サイド
希空(のあ):ん? 私に目覚めてもらう?
希空(のあ):「んーと。。もしかして小さい頃に出来ちゃったコレ?(手をかざした道端に春の花を咲かせていく)」
希空(のあ):もしコレがその力ってやつなのなら。ちゃんとした季節に咲かせてあげないと可哀想よね。。。
希空(のあ):「ごめんね、間違えて咲かせちゃった。私の小瓶に入っていてもらってもいい?」
春夏(はるか):~ええ、喜んで♪~
希空(のあ):小瓶を咲かせてしまった花にかざすと。しゅんって音と共に、小瓶の中に小さな春の花が咲いていた。
希空(のあ):そしたら、誰かが隣に来たのを感じた。
想空(そら):「ねぇ、君って不思議な力を持ってるの?」
希空(のあ):「えと。。(今の見られてた?)」
想空(そら):「(焦りながら)あ、ごめん。知らない人から声かけられたら怖いよね。
想空(そら):俺は梅雨の神様の子どもの想空(そら)って言うんだ。」
希空(のあ):「梅雨の神様?」
想空(そら):「そう、梅雨の神様の子どもなんだ。だから、想う空。で想空なんだ。
想空(そら):きっと君は春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)の神様の子どもじゃないのかなって。。」
希空(のあ):「え。。と。。。合ってます。。」
想空(そら):「あ、俺にも力があって。空に願いを告げれば、雨を降らせる事ができるんだ。」
希空(のあ):「ふふ笑 私とお仲間なのかな。」
❀:春夏秋冬の話。
春夏(はるか):~ふふ笑 梅雨の子どもが来たわよ?アキト~
秋冬(あきと):~あぁ、本当だ♪~
春夏(はるか):~ふふ笑 あの子と相性は抜群ね?色んな意味で~
秋冬(あきと):~あぁ。だろうな。はは笑~
❀:~~~~~~~~~~~~
想空(そら):「おぅ!もちろんだよ。だからさ友達なってくれないか?」
希空(のあ):「ええ、喜んで♪」
❀:梅雨の神様の想い。。。
梅雨:想空(そら)が生まれて良かった。
梅雨:だって、僕は6月の間しか神様として存在が出来ないから。。。
梅雨:僕だって、昔は【恵の雨】なんて呼ばれ方もしていたけど。最近の梅雨の時期は。。。。
梅雨:『雨ばかりで嫌だ!!』って言われちゃうし。。
梅雨:って言われても、僕は地上に生きる人間たちの心の涙を吸い取って、雨として降らせてるだけなのになぁ。。。
梅雨:きっと僕のこの想いを。。ノアちゃんが分かってくれるはず。
梅雨:なんといっても、春夏秋冬の神様の子どもなんだから。。
梅雨:ほんと、僕の分まで幸せになってよ、想空(そら)。
❀:~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
希空(のあ):「ふふ笑」
想空(そら):「どうした?」
希空(のあ):「んーん、あ、ねー?ソラ?」
想空(そら):「ん?なんだい?」
希空(のあ):「私の名前は、希望の空。で希空(のあ)。だからノアって呼んでね?」
想空(そら):「うん!ノア。これからよろしくな!」
希空(のあ):「ふふ笑 こちらこそよろしくね♪」
❀:春夏秋冬と梅雨の話。。。。。
春夏(はるか):無事にあの子達が巡り会えたようね。ね、梅雨?
梅雨:まぁな。僕だって6月しか神様として居られないんだからさ。。ちょっと悲しいんだよー?
秋冬(あきと):まぁでもさ?梅雨は、ほら。他の月にいいひと見つけられたんだから良くないか?
梅雨:ま、まぁ//// そうなんだけどさ。。
春夏(はるか):なぁに? 何か腑に落ちなさそうだけど?
梅雨:雨を降らせる力を想空(そら)にあげたけど。幸せになってもらえるかなぁって。。ノアちゃんと。。。
秋冬(あきと):そこは大丈夫さ!なんてったって、俺とハルカの子どもだからな!
梅雨:それなら良かったよ。安心できるね。
❀:~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
想空(そら):「なぁ、ノア。この空で俺たちは繋がれてる。だからさ、どんな未来も一緒に越えようよ!」
希空(のあ):「うん!だってこの空を結ぶ私達はきっと。
希空(のあ):どの世界に行っても季節の神様に祝福されるんだろうなって。
希空(のあ):だって、私は希望の空。貴方は想う空。ね?私達2人が一緒になればなんにだってなれるよ!
希空(のあ):だから一緒にこの世界を見ようよ♪」
想空(そら):「おー!そうだな!!」
☆:間
想空(そら):「ノアは梅雨の雨ってどう思う?」
希空(のあ):「雨の降る季節。それは、梅雨。
希空(のあ):梅雨は、皆の心が沈んでるのを空の神様が、それを知って。
希空(のあ):心の涙を空に持って行ってくれたんだって。だから、梅雨は皆の涙なんだよ。。きっとね?」
想空(そら):「そっか。。じゃあ夏は?」
希空(のあ):「梅雨が過ぎ去ると空がずっと笑ってるんだって。
希空(のあ):だから、夏はとっても暑いんだ。
希空(のあ):梅雨で、皆が泣いたから。それを笑顔に変えたんだってさ♪
希空(のあ):ロマンチックだよね♪」
想空(そら):「あぁ、ロマンチックだな。なら、秋は?」
希空(のあ):「夏が皆を笑顔にしてくれるのなら、秋は。皆の心をくすぐる季節。
希空(のあ):だってほら、食事、読書。沢山あるでしょ?だからね、秋は心をくすぐる季節かなぁ♪」
想空(そら):「そういう見方もいいな♪ じゃあ冬は?」
希空(のあ):「冬は皆の怒りで空が震えて雪を降らせるんだって。どう思う?」
想空(そら):「空にも表情があるみたいで俺は好きだな。」
希空(のあ):「ふふ笑 結構、冬はストレスが溜まるらしいからね。だから、雪は皆の怒りで空が震えるんだって。」
想空(そら):「なら、春の暖かな風はどうなんだろうな?」
希空(のあ):「冬の雪が皆の怒りならば、春は。皆の心を支える優しい風。
希空(のあ):桜の花びらが舞うのも、皆の心を色づかせるからなんだって。
希空(のあ):本当に空の神様ってすごいよね♪
希空(のあ):ねぇー?想空(そら)はどの季節が好き?」
想空(そら):「俺は、どの季節も親みたいなもんだし。好きだな♪ノアは?」
希空(のあ):「ふふ笑 私も一緒!」
❀:~~~~~~~~~~~~~~~~~
梅雨:ねぇー?地上の君たちはどの季節が好き?
梅雨:僕らに教えてね?
❀:~~~~~~~~終わり~~~~~~~~~~~~
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