0:【魔法の兎】
證(あかし):俺の名前は證(あかし)。職業は、魔術師。
證(あかし):魔術師ってなんだよ?って?くくく笑
證(あかし):その名の通りさ。魔法陣を使って詠唱を唱えて、人形やぬいぐるみに命を吹き込み。子ども達に販売する。
證(あかし):まぁ簡単に言えば、魔法の人形屋って所かな。ははは笑
證(あかし):俺の店に並ぶ、猫、亀、蛇、それからペガサス。
證(あかし):このぬいぐるみ達も、みーんな買ってくれる子ども達を待ってるんだ。
證(あかし):その中でも1番って言っていいほど、とっても仲良しな双子のぬいぐるみがいる。
證(あかし):その子達は、黒月姫(くろうさぎ)と白満月(しろうさぎ)。
證(あかし):元々は、半身が黒でもう半身が白の1つのぬいぐるみだった。だけど、俺が魔法をかけたら。あら不思議笑
證(あかし):ぬいぐるみが分裂したんだ。ちゃんと1匹ずつのうさぎになってさ。
證(あかし):俺もびっくりした、まさかこんな事が起きるなんてってね。
黒月姫(くろうさぎ):「父様、誰とお話してるんですか?」
證(あかし):「ん?あぁ、ほら。画面の向こうにいる子供達へ説明をしていたんだ。お前たち2人がとっても可愛らしいってね笑」
白満月(しろうさぎ):「僕達が可愛い? へへん! そりゃあ、そうだよ! だって僕は黒と一心同体なんだからね!ねー、黒?」
黒月姫(くろうさぎ):「え?それを私に振る? んー、父様にとって私たちって可愛いの?」
證(あかし):「そりゃあそうだよ笑 俺からしたら、2人は可愛い娘だよ。」
白満月(しろうさぎ):「ほんとー?」
證(あかし):「はは笑 本当さ、今はまだ、ぬいぐるみのままかもしれないが。もう少ししたらきっと可愛らしい、女の子になれるよ。」
黒月姫(くろうさぎ):「そうなの? 女の子?え?人間になれるんですか!?」
白満月(しろうさぎ):「父様、本当に!? 僕達人間になれるの!?」
證(あかし):「ははは笑 なれるとも、魔術師のこの俺が言ってるんだ。お前達2人には特別な魔法をかけたんだからさ」
白満月(しろうさぎ):「特別な魔法。。父様!ありがとう!」
黒月姫(くろうさぎ):「こうやって話せるようになっただけでも嬉しいのに。。。人間になれたら、私、父様の魔術の勉強をする!」
證(あかし):「はははは笑 そうかそうか笑 じゃあそれを楽しみにしてるな? 黒、白。今はおやすみ。」
0:少しの間
證(あかし):あれから、さらに魔術を勉強し。やっとの思いで、黒月姫と白満月を人間にしてやる事ができる様になった。
證(あかし):黒と白を抱き抱え、それぞれの魔法陣の上に寝かせる。。
證(あかし):上手く行くようにと願いながら、俺は自分の人差し指をナイフで切り、血を魔法に垂らした。
證(あかし):「月の神ルナ、満月の神、アルテミスよ。我が小さきこの兎達に、新たな命を。。人間として生きる体を。与えよ!」
證(あかし):魔法陣がピカっと光。天井までに光が伸びる。
證(あかし):俺の手が震え魔法から弾かれそうになったが、グッと力を入れて魔法陣に手を乗せたままに出来た。
證(あかし):どのくらいだろうか。光が次第に消え、魔法陣の中には、黒髪に紫の瞳、うさぎ耳の生えた女の子が寝ていた。
證(あかし):もう1つの魔法陣の中には、白銀の髪にオレンジの瞳、うさぎ耳の生えた女の子が寝ていた、
證(あかし):「やっと、やっとだ。。黒、白。おかえり、我が娘たち。」
證(あかし):魔法陣はスっと消えていった。
證(あかし):俺は2人を抱き抱え、ベッドに寝かせる。俺もそばのソファーで横になり休んだ。
0:少しの間
證(あかし):気がつけば朝になっていた。 ベッドを見ると俺の可愛い娘たちはまだスヤスヤと夢の中の様だ。
證(あかし):今のうちに、娘たちの服などのを買い出しに行く。
0:間
證(あかし):買い出し終わって戻ってくると、黒と白が起きて固まっていた。
證(あかし):「黒、白 どうしたんだ?」
黒月姫(くろうさぎ):「父様!? 私人間になってますぅー!!」
白満月(しろうさぎ):「僕も!?人間になってるよ!!」
證(あかし):「昨日お前たちが寝ている間に、また特別な魔法をかけたんだよ。」
黒月姫(くろうさぎ):「父様!ありがとう!それに服も、部屋も!!」
白満月(しろうさぎ):「僕も、こんなに可愛い服が着れるなんて夢見たい♪♪ 父様本当にありがとう!!」
證(あかし):「いいんだ。気にするな。」
證(あかし):2人はとっても嬉しそうに笑った後。自分の部屋に行って、子どもらしく過ごす様になった。。
證(あかし):なぁ、黒、白。父さんは、いつかはこの罪を償わなきゃ行けない。
證(あかし):でもそれまでは、お前たち双子の父として居させてくれ。
0:間
黒月姫(くろうさぎ):「その後も、何年も何十年も、私たちは父様とずっと一緒に暮らしました。」
白満月(しろうさぎ):「僕たちを見つけてくれた父様。命を吹き込んでくれた父様。」
黒月姫(くろうさぎ):「最後には、禁忌をおかしてまで私たちを人間にしてくれた父様。」
白満月(しろうさぎ):「本当にありがとう!」
黒月姫(くろうさぎ):「この命が尽きても、ずっと父様といられたらな。。。」
白満月(しろうさぎ):「僕らは2人で1人。一心同体なんだから、きっと大丈夫だよ!」
黒月姫(くろうさぎ):「そうだね! 父様、ありがとう!」
證(あかし):その後も幸せな日々を過ごしましたとさ。。
證(あかし):めでたし、めでたし。。
0:終わり
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